ファンタジーのお話


ご多分に漏れず私にも、スパンキなりのファンタジーってのがあって。

中学とか高校の頃ってのは、それをリアルに体験するという可能性も発想も無かったころなので、ただひたすらハードな妄想をしては「やっぱ私って変…」なんて思い悩んだりもしておりましたが。

そのうち、ネットに接続して、自分と同じ嗜好を持つ人たちがいることを知りました。
ちょうど私がネット始めたてのあの頃は、メディアスパさんの投稿掲示板がもの凄い勢いだったんです。
今でもとても活気のある場所ではありますが、その頃は毎日5、6作品がコンスタントにupされ続けていて、今の3倍くらいにぎやかな場所でした。

素晴らしいスパ小説を毎日お腹いっぱい読める幸せな日々が続いて、自分もちょっと人様に公開するものとしてのスパ話なんかを書いてアップさせていただいたりなんかして。。

その頃の楽しみ方ってのは、自分のファンタジーにストライクゾーンど真ん中!なものを読んだり書いたりして楽しむ、というよりは、ちょっとだけストライクゾーンをわざとはずすことによって、刺激をソフトにしてね…(^^)こう、スパは入っていてドキドキできるのだけれども、スパが無くても小説として成立する世界?みたいなのが好きでした。

あまりにもストライクゾーンど真ん中&スパシーンオンリーみたいなお話は、ホントに刺激が強すぎてダメだったんですよ。

たとえば、今はサイトにアップしている「carezzando」という音楽師弟M/fモノ。
アレの原型(今アップしてるヤツよりちょいハードめ)なんてまさしく、スパンキーである私のファンタジーの典型みたいなもんなんですが、あまりにもツボ過ぎる要素をすべてぶち込んで書いている上に、スパ意外の要素を徹底的に省いた読みきりモノなので、加筆修正を加えた今でもやっぱり、冷静に読み返すことすらなかなかできないシロモノなのです。

この文章書いてる今ですら、何かものすごくやましいことを白状しているような気がしてくる…w

だって、「小夜さんって、こーゆーの書いて喜んでるのね」って言われれば、否定できないというか、逃げ場がないというか。。。

自分の変態である部分を、全部晒してるような恥ずかしさを感じます。。

あ、だからといって「小夜さんってリアルではこんな風にされたいと思ってるのね」って言われると、それは一部否定するけど!

ああいうcarezzandoみたいな作品は、スパンキの自分がスパンキとして書いているものであって、ある意味もの凄く自分の業の深さが出ている作品なんです。
人に読んでもらうため、というよりは自分のために書いているタイプの作品なのですね。

対して創竜伝やら何やらの二次創作というのは、その原作ファンである自分とか、文章を書くのが好きな自分とか、読んでくれる人のリクエストに答えよう、読んでくれる人に楽しんでもらおうと、コミュニケーションを求める自分とかが書いているもの。

そういう部分ではすごく、読んでくださる方の視点みたいなのを意識しつつ、スパンキである自分のツボだとか好みだとかいうものを一旦すべて脇に置いておいた状態で、原作の彼らのキャラのままで彼らをどう動かしていけるかな?ということを考えながら書いています。

つまり、スパンキである、変態である自分を全く脇に置いて書いている作品なので、まだ冷静に、しかしちょっとだけスパにドキドキしつつ、ほのぼのと書いて楽しめるのですね。


同じように読み手としても、あまりにストライクゾーンど真ん中な作品に対しては、それが「すきなんだ〜♪好みなんだ〜♪」と公言することすら、ものすごく恥ずかしいことのような気がして、私にとっては結構勇気がいることであったりしますが、ツボがちょっとだけはずれた作品というのは逆に、平和に穏やかに作品を楽しめて結構好き♪

たとえば、キーが男の子とかすっごいちびっことか。
正直申しましてあんまりそそらんです(爆)

しかし「あんまりそそらん」からこそ、作品そのものをシンプルに楽しめるのですよ。
ほのぼの〜萌え〜だが、スパも入ってちょっとドキッ、な感じ。
大人で素敵な男性スパンカさんなんか出てきちゃったらもう最高ですな♪(興味はそっちw)

まあ、いっつもいっつもツボ小説ばっか読んでたら身が持ちませんってばねw

そういう意味では/mやちびっこキーやBL風味の作品というのは、あまり自分を投影して読むことはありませんし、小説の作品世界がきちんと成立し、キャラの立っている作品であれば、ストーリーそのものを非常にすっきりとしたエンターテイメントとして楽しませていただけるのが、良いところです。


だからね、結構読み手としては間口広いのです、私。
アレも好き、コレも楽しい、ソッチも萌え♪なんて言いまくる人なのw
SMちっくなのも、BLも、エロエロ系も、ちびっこほのぼの話も、もちろんドツボなM/fでも。

これを読んでくださったあなた!
イラストでも小説でも、何か創作してスパ界に提供しましょうよ、ね♪

これからサイトを作ろうと思っていらっしゃる方も、ぜひぜひ頑張って☆
きっと遊びに行かせてくださいな(^-^)


2007/1/09