これは結構、共感していただけるスパンキーさんも多いでしょうし、スパンカさんとしても理解はしやすい部分の欲求だと思います。
すなわち、何か悪い事、ミスをしてしまった時、「自分は悪い」という自己嫌悪と共に、罰を受けたくなる気持ちがスパへ向かうという気持ちのベクトル、「罪悪感の解決欲求」です。
罪悪感の解決には「許し」というツールが必要ですが、「罰を受けなくては」という気持ちが強いと、自分で自分を許すことができず、苦しい気持ちが続いてしまいます。
そこでスパンキング。
お尻に与えられる即物的な痛みは、非常に手っ取り早く「罰された感」を与えてくれ、しかもそれは長く続く苦しさではなく、ホンの数分〜数十分で終わってしまう罰です。
そしてそこにはスパンカさんという他者の存在があって、自分以外の他者が「許し」を与えてくれる。
これって、ものすご〜〜〜〜く手っ取り早い罪悪感癒しセラピーな訳ですよ。
だから、日常生活の中で何かをやらかして小さな罪悪感を覚えてしまった時「ああ、お仕置きされたいなぁ!」って気持ちになるスパンキーさんは、結構多いんじゃないでしょうか?
スパンキーが「シチュエーションプレイ」でなく「本当のお仕置き」をされたいと言う気持ちには、自分以外の他者(スパンカーさん)から与えられる罰と許しによる罪悪感の解決、心の安定を求めている側面が、一つにはあるような気がします。
日常でホンの少し「やらかしちゃった!」という気持ちに「罪悪感」という言葉を使うのも大げさなようですが、そういう時に、ちゃんと叱られて、しっかり痛いスパを受けると、確かに心がすっきりと軽くなるような、そんな効果があって、私自身も「お仕置きされたいっ!」という気持ちが一番最初に湧き上がる時のきっかけというのは、そんな小さな罪悪感であることが多いものでした。
ただ、罪悪感から出てくるスパへの欲求というのは、何かをやらかした時に初めて出てくるものであり、実際いい大人が、そこまで深刻に罪悪感を感じるほどの悪さはそうそうやらかしませんし、やらかしたくもありませんよね(^_^;)
何もやらかしていなくても、むしろ自らネタを作ってまで(?)「お仕置き」されたくなってしまうスパンキー心。
「罪悪感の解決欲求」というのは恐らく、スパンキー心の中でも非常に表象的なものに過ぎません。
スパンキーがリアルスパへ向かう心の奥深くには、もっと色々な欲求があるのです。
お話を続けましょう。
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